チャット入力欄に改行機能を追加した話

「改行できない」という、地味だが切実な声

チャット画面でメッセージを入力する際、キーボードの「Enter」キーを押すと即座に送信されてしまう——多くのチャットアプリで当たり前とされてきたこの仕様ですが、wagahiではこれを変更しました。「Enter」キーで改行し、複数行のメッセージとして送信できるようになっています。

Enter=改行、送信ボタン=送信

変更後の操作はシンプルです。キーボードの「Enter」キーで次の行に移動し、画面右の送信ボタン(紙飛行機アイコン)をタップして送信します。この操作方法は、スマートフォン(iPhone・Android)でもパソコンでも共通です。

複数行だからこそ生まれる会話

この変更は、単なる操作性の改善にとどまりません。キャラクターに聞きたいことが複数あるとき箇条書きで整理して送れるようになり、詩や俳句など改行を活かした文章も送れるようになりました。長い出来事の説明を段落に分けて、読みやすく伝えることもできます。テキストベースの対話アプリにとって、「どう文章を入力させるか」は、体験の質を大きく左右する設計判断でした。

開発者としての振り返り

「Enterで送信」という仕様は、多くのチャットサービスで採用されている一般的な設計です。しかし、wagahiのようにキャラクターとの深い対話を重視するアプリでは、ユーザー様が考えを整理しながら文章を組み立てられる余地の方が価値が高いと判断しました。当たり前とされる仕様を疑い、アプリの性質に合わせて再設計する——地道ですが、重要な取り組みだったと考えています。


本記事は2026年5月時点の情報に基づいています。

著者: 株式会社シーテン — インフラ系から宇宙関連システムまで20年以上の開発経験を持つ技術者集団。2025年より生成AI・AIエージェントを活用したAI駆動開発に本格参入し、自社プロダクト「wagahi」の開発を通じて実践知見を蓄積中。

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