自社ブログ運用課題を調べていたらxserver/WordPress公式MCPに辿り着いた話
実は、自社ブログが3ヶ月止まっていました
「吾輩アプリ」の実装作業に注力していた結果、実は本ブログの更新が約3ヶ月間止まっていました。本記事を含む一連の記事は、その空白を埋めるための取り組みの一環です。この作業を進める過程で、当社は現行の投稿方式そのものを見直す、思わぬ発見をしました。
現行方式は「SSH接続+SQL直接操作」
当社のWordPress(seaten.co.jp)への記事投稿は、SSH経由でサーバーに接続し、データベースへSQLを直接INSERTするという方式で行っています。この方式には過去に手痛い事故がありました。存在しないユーザーID(post_author=1)を指定してしまったことが原因で、テーマ側のフォールバック処理が誤作動し、記事が無限ループ表示される致命的な不具合を起こしたことがあります。SQLを直接操作する以上、こうした検証されないリスクは常に付きまといます。
調べてみると、MCP対応が進んでいた
この課題を解決できないかと調べる中で、2026年に入りWordPressとサーバー事業者の両方でAIエージェント連携が急速に進んでいたことが分かりました。
- WordPress公式「MCP Adapter」: 2026年2月に発表。Claude Desktop・Claude Code・Cursor等のAIツールから、WordPressの機能(Abilities)を直接呼び出せる仕組み。5月20日リリースのWordPress 7.0で基盤が本体に統合された
- XServer公式「XServer MCP Server」: 2026年5月12日提供開始。ドメイン・メール・WordPress管理・データベース設定など、サーバー管理をAIエージェント経由で操作できる
調べてわかった「本命」の違い
ここで重要な見極めが必要でした。XServer MCP Serverが対応するのは、あくまでサーバー管理レイヤー(WordPressのインストール・更新・削除等)であり、記事投稿・カテゴリ・アイキャッチといったコンテンツレベルの操作には対応していません。一方、WordPress公式のMCP Adapterは、WordPress自身のAPIを検証つきで呼び出す仕組みのため、存在しないユーザーIDを指定してしまうような事故を構造的に防げる可能性があります。つまり、当社が抱える課題を根本的に解決する本命は、XServer側ではなくWordPress公式のMCP Adapterの方でした。
今回は見送り、方式は維持
調査の結果を踏まえ、当社は今回のブログ更新作業ではMCP導入を見送り、従来のSSH+SQL直接操作の方式を維持することにしました。導入には自己ホスト型サイトへのプラグイン追加検証が必要であり、今回の目的(記事投稿の再開)に対しては、慎重な検証を挟むよりも、既存の検証済み手順を丁寧に踏襲する方が確実だと判断したためです。
開発者としての振り返り
自社が抱える運用課題を調べる過程で、業界の技術動向そのものを学ぶことになった——これはAI駆動開発を実務として続けている当社らしい経験だったと思います。導入の是非は改めて検討する予定ですが、まずは「本命がどちらか」を正しく見極められたこと自体に価値があったと考えています。
本記事は2026年7月時点の情報に基づいています。
著者: 株式会社シーテン — インフラ系から宇宙関連システムまで20年以上の開発経験を持つ技術者集団。2025年より生成AI・AIエージェントを活用したAI駆動開発に本格参入し、自社プロダクト「wagahi」の開発を通じて実践知見を蓄積中。
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