プロモーション動画制作のためにGIMP/Inkscapeを導入した話

プロモーション動画のために、画像編集環境を整える

「吾輩アプリ」のプロモーション用YouTube動画を制作するにあたり、画像・図解・アイキャッチ素材を作り込むための環境が必要になりました。当社の開発環境(AlmaLinux)では、標準的なパッケージ管理(dnf)のリポジトリにGIMPやInkscapeが存在しなかったため、導入方法を検討することになりました。

Flatpakでユーザー単位に導入

最終的に採用したのは、Flatpakを使ったユーザー単位(--user)でのインストールです。システム全体へのFlatpakリモート追加には管理者権限が必要でしたが、ユーザー単位であれば権限の問題なく導入できました。

  • GIMP 3.2.4org.gimp.GIMP): 画像編集・レタッチ・バッチ処理
  • Inkscape 1.4.4org.inkscape.Inkscape): ベクター画像・SVG編集

導入容量は合計で約2.1GBでした。

AIエージェント連携は見送り

導入にあたっては、GIMP・Inkscapeそれぞれに対応するコミュニティ製のMCPサーバー(AIアシスタントから直接操作できるようにする仕組み)の存在も調査しました。GIMP向けにはD-Bus経由でライブ制御するタイプ、Inkscape向けにはCLI・DOM操作でSVGを編集するタイプが存在し、開発者の所在地(インド・イスラエル・オーストリア等)も確認した上で検討しましたが、今回は「対話的にGUIを操作する」ところまでは求めていなかったため、MCPサーバーの導入は見送りました。

MCPなしでも十分に対応可能

実際の動画素材制作では、Inkscape CLIによるSVG→PNG変換や、GIMPのScript-Fu/Python-Fuを使ったバッチ処理で十分に対応できています。対話的な試行錯誤こそできませんが、素材作成という目的に対しては、これで実用上の支障はありません。

開発者としての振り返り

新しいツールを導入する際、「使えるようにする」だけでなく「AIとどう連携させるか」まで検討する視点は、当社のようなAI駆動開発企業ならではの発想だと思います。今回は見送りましたが、調査した情報は今後の判断材料として残しています。


本記事は2026年7月時点の情報に基づいています。

著者: 株式会社シーテン — インフラ系から宇宙関連システムまで20年以上の開発経験を持つ技術者集団。2025年より生成AI・AIエージェントを活用したAI駆動開発に本格参入し、自社プロダクト「wagahi」の開発を通じて実践知見を蓄積中。

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Mark4
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