Gemini API GA版移行の舞台裏 — プレビュー差し戻しからの再挑戦
プレビュー版に依存し続けるリスク
wagahiのキャラクター会話・画像生成には、Gemini APIを利用しています。当社は6月13日、利用しているGeminiモデルをプレビュー版からGA(一般提供)版へ全面的に移行しました。今回はその舞台裏をお伝えします。
何を変更したのか
移行内容は多岐にわたります。
- APIエンドポイント: v1beta → v1
- 会話用モデル: gemini-3.1-flash-lite-preview → gemini-3.1-flash-lite
- OpenRouter経由の解析モデル: google/gemini-3.1-flash-lite-preview → google/gemini-3.1-flash-lite
- OpenRouter経由の生成モデル: google/gemini-3.1-flash-image-preview → google/gemini-3.1-flash-image
あわせて、レート制限(RPD/RPM/TPM)の設定キーもGA版のモデル名に合わせて更新しています。
なぜ今、移行が必要だったのか
プレビュー版のモデルには、いずれ提供終了(シャットダウン)を迎えるという構造的なリスクがあります。実際、会話用のプレビューモデルは5月25日に、画像生成用のプレビューモデルは6月25日にシャットダウンが予定されていました。GA版への移行は、単なるバージョンアップではなく、サービス継続性を守るために必須の作業だったのです。
プレビュー版を使い続けていた理由
当社では過去に一度、GA版への移行を試みたものの、会話品質の検証が不十分な段階で問題が生じ、プレビュー版へ差し戻した経緯がありました。今回は、シャットダウン期限が明確に見えている中での再挑戦であり、事前の検証を重ねた上での移行となりました。
開発者としての振り返り
外部APIに依存する以上、提供元のバージョン管理方針に振り回されることは避けられません。「プレビュー版は便利だが不安定」「GA版は安定するが移行に手間がかかる」というトレードオフに、当社は今後も向き合い続けることになります。
本記事は2026年6月時点の情報に基づいています。
著者: 株式会社シーテン — インフラ系から宇宙関連システムまで20年以上の開発経験を持つ技術者集団。2025年より生成AI・AIエージェントを活用したAI駆動開発に本格参入し、自社プロダクト「wagahi」の開発を通じて実践知見を蓄積中。
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