FIFAワールドカップ2026、生成AIが変えた観戦体験
「史上初のAIワールドカップ」
2026年FIFAワールドカップが開幕し、大会を語る上で欠かせないキーワードとなっているのが「生成AI」です。ピッチの上から観客席まで、AIがあらゆる場面に組み込まれた大会になっています。
全48チームに「サッカー版ChatGPT」
FIFAとLenovoが共同開発した「FIFA AI Pro」というツールが、出場する全48チームに無償提供されています。2,000以上の指標にわたる数百万のデータポイントを分析し、戦術的な知見を動画やアニメーションで提供するAIアシスタントです。監督は対戦相手の強みをどう封じ弱点をどう突くかの判断にAIを活用し、コンディション管理スタッフは選手の健康状態をAIでモニタリングして負傷リスクを予測しています。
オフサイド判定も3Dアバターで
観戦体験そのものも変わりました。オフサイドの疑いがある場面では、選手一人ひとりの実際の3Dアバターを使ったリアルなアニメーションが生成され、スタジアムの大型スクリーンと世界中の放送に同時表示されます。従来の平面的な青と赤のVARラインに代わる、新しい可視化の形です。
ファンの間でも爆発的な活用
大会開幕前の1週間だけで、ワールドカップに関連するChatGPTへのプロンプトは世界中で1,700万件にのぼったと報じられています。試合結果の予想や、結果が各チームに与える影響の理解などに活用されているようです。
日本代表への評価も変化
生成AIによる分析は、日本代表への評価にも表れています。多くの予測モデルが日本をグループ突破候補とみなしており、一部のシミュレーションではベスト8候補にも挙げられるなど、「サッカー新興国」から「ダークホース」への認識の変化を象徴する結果となっています。
当社の受け止め
スポーツという身近な題材でも、生成AIが分析・演出・ファン体験のあらゆる層に浸透していることを実感する事例でした。今後も、こうした異業種でのAI活用事例を継続的に追いかけていきたいと考えています。
本記事は2026年6月時点の情報に基づいています。
著者: 株式会社シーテン — インフラ系から宇宙関連システムまで20年以上の開発経験を持つ技術者集団。2025年より生成AI・AIエージェントを活用したAI駆動開発に本格参入し、自社プロダクト「wagahi」の開発を通じて実践知見を蓄積中。
投稿者プロフィール




